ラブコール

生きる・はたらく・表現する

3年越しの『君の名は。』

 寂しい。いつも誰かを探している。この感情はどこから来るのだろう。『君の名は。』はそんな問いに一つの答えを提示して胸を揺さぶってくる映画でした。

 滝と三葉は互いに強く結びついているのに、その記憶をなくしている。だけど、どこかで覚えている。だから、いつもその記憶のピースを求め続けている。寂しさの理由はそれなんだ、と思うと込み上げて来るものがありました。

 滝と三葉が互いを強く思う切実さも胸を打ちます。「滝くん!」「三葉!」と互いを強く呼び合う声が鑑賞後の頭の中で響きます。

 こんなに素敵な映画を3年間見逃していたのか。公開された2016年、私は2月に子を産みました。幼い子を抱えて外出もままならず、そのまま必死で映画や小説を楽しむ精神的な余裕がずっとなかった。最近になってようやく映画も小説も楽しめるようになりました。

 素敵な作品をたくさんみたいな。楽しみだ。

 

君の名は。

君の名は。