ラブコール

生きる・はたらく・表現する

ライフスタイルが消費の対象になっているという指摘について

最近Twitterをフォローしてひそかに注目していた方が、おもしろい記事を書いていた。

cow-walks.hatenablog.com

ライフスタイルが消費の対象になっているというのは私も感じているし、多くの方が感じていることだと思う。

私自身のことを書くと、息子を妊娠中だった3年前、いわゆる「丁寧な暮らし」「持たない暮らし」に憧れてそういう本ばかり読んでいた時期があった。でもあるときなんか飽きた。

ある著者の本に出会ったときに、ああ、この人たちはこんな本を書いているけれど、結局「効率化」という価値観の枠の中にいてそこから抜け出せないのだな、と思ったら少し絶望して一気に興味が失せたのだ。

このブログ記事の中にも書かれているように、確かにこういう系の方はみんな同じことを言う。それだけみんながそういう暮らしに憧れているということなのだろう。それ自体はいいことだと私は思う。だが、そういう暮らしを現代で行うことは、多くの場合、現実的ではない。無理が生じる。そしてそこで思考停止してしまうのだろうと思う。

しかし私たちは大人なのだから、現実と折り合いをつけつつやっぱり理想に向かって小さくしかし確実な努力をしたい、と私は思う。ちっぽけな私個人にできることはいまのところそのレベルでしかない。だからきっと私もあの本の著者たちと同じだ。

しかし周りを見渡すと私よりずっとずっとそういう暮らしを現実にされている方がいらっしゃるように感じている。それは確実に私たちの価値観や世界観が変わりつつある証なのではないか。

雑誌にはがんばってほしい。私たちは生きる中で、知ったはずだ。人間は理屈を理解はしても、理屈によって動くことは少ない。おしゃれでたのしそうでかっこよくかわいくて、そういうものに憧れて私たちは動く。だから雑誌にはそういう世界をこれからも提示してほしい。

その上で、このブログの著者の覚悟はすごい、かっこいいなあと思うのです。